黄緑絵の具
家に帰るとまたベリアルが来ていた。
二人の声は聞こえるのに、姿が見えない。
『スグリ? 今帰ったよ~』
その直後、寝室のドアが開いた。
『ジャーーン! 似合う?』
そこにはビキニ姿のスグリとベリアルがいた。
『スグリと水着を選んでおったのだ。
どうじゃ?』
『うっ……』
確かにグラビア女優のようなベリアルと、華奢なモデル体型のスグリは魅力的だ。
だけど生地の面積が狭くないか?
海へ行ったらいろんな男に見られるだろうし。
『ベリアルはともかく、スグリのその水着はダメ!』
僕は水着の山からワンピース型の水着を見つけた。
白地に黒のフリルが付いたホルダーネック。
これなら露出は少ないし、可愛い。
『スグリにはこれが似合うと思う!』