黄緑絵の具
辺りが真っ暗になると、定番のバーベキューを始めた。
女の子達はいつの間にか仲良くなっていて、ベリアルも一緒に仲間入りしている。
お腹がいっぱいになった頃、アリサちゃんが話しかけてきた。
『周平君とスグリちゃんって付き合ってるの?』
いきなりの質問にかなり戸惑う。
たぶん僕はスグリのことが好きなんだと思う。
だけどそれを口に出したことはないし、スグリともそんな話をしたことがない。
『付き合ってはいないよ……』
『“は”って、微妙な答えね』
アリサちゃんはクスッと笑った。
『私、周平君の彼女に立候補するから』
『えぇっ!?』
これは告白とか言うヤツか?
アリサちゃんのことは変わってる子だと思っていたけど。
『周平君ってキレイな顔してるし、好みなのよ』
『あはは……』
やっぱりアリサちゃんは変だと思う。
何も言えず、笑ってごまかした。