黄緑絵の具
融解と昇華
闇色一色の世界。
なにもない。
なにも見えない。
そばに居たはずのスグリの気配も感じない。
遠くでベリアルの声が聞こえる。
『もう会えぬかもしれぬ。
――お前は人間で初めての、唯一の友達だ』
やだよ……
もう会えないなんて許さない……
またスグリと三人で仲良くお茶飲もうよ……
声も出ない……
そして僕は意識を手放した。
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