黄緑絵の具
求め合うココロとカラダ
でも抱きしめただけじゃ足りない。
抱きしめた温もりを離したくなかった。
黄緑色の髪をかき上げ、頬にキス。
そして耳たぶにもキスをする。
『……んっ……』
くすぐったいのか、スグリの口からもれた吐息が妙に色っぽい。
頭の芯が痺れるように反応してしまう。
“欲しい”
ただそれだけが、僕の頭の中でグルグルと渦を巻く。
頬に手を触れ、指先で唇をなぞる。
ピクンと身を震わせ、スグリは目をつむった。
長い睫毛。紅に染まった頬。
そして艶やかなその唇。
僕は吸い寄せられるように唇を重ねた。
何度もキスを繰り返しているうちに、
スグリは僕の首に手を回す。
だんだんとキスは深く、濃くなっていく。
気が付けば、暗闇と静寂の中。
淫らな吐息と、舌を絡め合ういやらしい音だけが響いていた。