黄緑絵の具


スグリとのキスは甘美で、唇から快感が伝うようだ。


唇を重ねたまま、そっと胸に触れてみた。

『……シュウ!……あっ……』

そのふくらみは、初めて感じる柔らかさ。

優しく撫でる度に、スグリの口からは甘い声が溢れる。

『シュウ……あたしっ、はぁ……あぁっ、あたしっシュウが好き!……んっ』

『僕もだ……
スグリが好きだっ!
ずっと傍に、僕だけのスグリ……』


気持ちが通じ合ったことが嬉しくて。

僕の理性はぶっ飛んでいた。


絵の具まみれなのも忘れ、お互いの身体を弄り合う。

僕はスグリを求め、スグリは僕を求める。


そして黄緑色の絵の具が乾きだした頃。

『あたしを、シュウのものにして?』

スグリが涙目で訴えかけてきた。


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