あたしの居場所。
『なぁ、美緒…このままさ、最終まで降りずに行ってみないか?』
『何言ってんの。今日の授業はかかせないよ」
『…そうだよな』
ねぇ、…
あの時あんなこと言わなかったら、あたしが1番欲しかったもの…
あなたはくれた?
あなたはいつあたしから離れたの…?
わかんない…。
もう…わかんないよ……。
「ぶ?…さん……お嬢さん…お嬢さん!」
「え…」
目の前には駅員さん。
「大丈夫?すごいうなされてたよ?」
「…すいません」
いつの間にか寝てたんだ…。
「あとお嬢さん、終電だよ」
「え…」
寝て乗り過ごしちゃったんだ…。
「す、すいません!」
あたしは勢いよく電車から出た。