°*†13人の執事†*°【新撰組・歴史上人物の子孫達!?】~№1 出会い編~



一人はソファーに寝転がり……こんなうるさい場で真剣に本を読んでいる男に、数人でじゃれてる様子の男達…。



まるで自分の家のように………。




「…っぶ! バッカじゃねえの!? ああ~! 野坂サイコ~ッ!!」



広いもふもふソファー(結魅のお気に入り)に足をばたつかせて、腹を抱えて笑ってる男。




難しいそうな厚い本を漫画を読むようにスラスラーと読んでる…さっき通路で擦れ違った黒のダテメ(?)っぽい男。



その隣には……さっき私の部屋に入るなり、口を押さえるなり…強引だった男は、人気月間雑誌『CUBE』を読んでいる。




立ちすくみ、呆気にとられてる私。
開いた口が塞がらないとはこういうことだったんだ…。



その様子に察し、隣にいたもっとも執事らしい人は深呼吸をし、大声で叫んだ。



「…~っ、みっ皆さん! その態度は失礼ですよ!!」




皆の反応は……。



視線は皆私に向き、固まってる。



しーん……


(……さっきの騒ぎは何だったの……)



沈黙を破ったのは、ソファーの上で爆笑してた……男。



「……え、結魅様って…そいつ?」



私に指を指しながら目がキョトン…てなってる。



(…文句でも?)



一言も喋らず、心の中でさっきからツッコミをいれてる私……切ないなぁ………。




「!? な…何言ってるんですか!! この方が結魅様です!」



身を乗り出してカバーしてくれたのは嬉しいけど……心に傷負っちゃうよ。





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