やくそく花火

「あたしの事、見ててくれたの?」


「ちっ…ちっげーよ!!お前の下手なプレーが目立つんだよっ!!」


太陽はガシガシと頭を触った。


「いたっ…!いたたっ!」


太陽とあたしはあまり身長が変わらない。

あたしが158cmで、太陽が162cm

まだ中学2年生だから多分これから伸びちゃうんだろうなー…

それでも

あたしとあまり変わらない身長でも

今の太陽は

誰よりも大きく

誰よりも輝いて見えて仕方なかった。



「いたいいたい!もうやめっ!」


床に座り込んだあたしを見て、太陽も座った。


「はぁー髪がぐちゃぐちゃ…」


「花夏がはずい事聞くからじゃん」


そう言って太陽は、自分の頭をガシガシかいた。


「最初に言ったの太陽じゃない」



嬉しかったんだけどな…。


見てるって…言われて…。

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