ネクロフィリア【加筆執筆中】
翌朝。
寝てもないのに、起きたという表現はどこか可笑しく感じる。


そして、ベッドから起きると部屋を出た。
起きる時間が早すぎて、まだ母親も起きていない。


昨日、あのまま部屋に籠ってしまったから、風呂に入りたいと思った。
浴室に入り、熱いシャワーで体を流す。


髪の毛を洗って、身体も洗い終えた頃。



ふいに、剃刀が目に入った。
母親が無駄毛処理に使うモノだろうと、推測する。


その、剃刀を手に取ると、それを俺は自然と腕にあてた。



すっと、力を入れることなく手前に引く。
俺の腕には一筋の、綺麗な赤のラインが出来る。


そこから、血は溢れ。
シャワーのお湯で流されて。

何とも言えない、マーブルが生み出された。



それに、胸がまたドクンと高鳴る。

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