ネクロフィリア【加筆執筆中】
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薄らと目を開ける。
チクリと、人工の光が私の目を痛めた。
少し湿った空気が、私の鼻を掠めて行く。
……私は何をしていたんだっけ?
お風呂場?
ぼうっとした頭でそう考える。
それから、ゆっくりと首を捻って行く。
そして、見付けた。
私の手に繋がれた手。
しっかりとした、男の人の手。
その手首からは私の手首と同じ様に、血が広がっていた。
浴槽はいつの間にか、赤で染まっていて。
ぽつりと。
ああ、成功したんだ。
そう思った。
ゆるゆると上がって行く口角。
ゆっくりと、彼の頬へと反対の手を伸ばす。
赤みの帯びていない頬。
青白く染まって行くその頬を見て、どうしようもなく愛しさが込み上げて来る。
私は、こうして彼の最期を見たかったんだ。