ネクロフィリア【加筆執筆中】
彼女が答えるより前に
「えみー、おはよーはやーい」
登校したクラスメイトが藤井さんに声をかけた。
「あ、さきちゃん」
そう笑顔で返す彼女に、さっきの奇妙な雰囲気は微塵も感じなかった。
他のクラスメイトも次々に中に入ってきて一気に教室が騒がしくなり、その日はもう藤井さんと話す事はなかった。
俺から話しかけたりもしない。
彼女も話しかけたりもしない。
元々、藤井さんとあまり会話をした事がない。
隣の席だって言うのに。
「何でお前、今日の朝練サボんだよ?」
そうやって、休み時間に俺の机まで来たのは中学からの友達の翔だ。
「いや、なんかね」
俺が口籠ると、翔ははあっと溜息をつく。
「まあ、お前は練習なんか面白くないか」
「……」
勧誘で渋々入ったのを翔は知っている。
だから、練習に来ない事に不満があるものの、何も言って来ない。
「あ」
俺の机に頬杖つきながら話す翔は何かを思い出したのか、目をぱっちりと開けた。
「えみー、おはよーはやーい」
登校したクラスメイトが藤井さんに声をかけた。
「あ、さきちゃん」
そう笑顔で返す彼女に、さっきの奇妙な雰囲気は微塵も感じなかった。
他のクラスメイトも次々に中に入ってきて一気に教室が騒がしくなり、その日はもう藤井さんと話す事はなかった。
俺から話しかけたりもしない。
彼女も話しかけたりもしない。
元々、藤井さんとあまり会話をした事がない。
隣の席だって言うのに。
「何でお前、今日の朝練サボんだよ?」
そうやって、休み時間に俺の机まで来たのは中学からの友達の翔だ。
「いや、なんかね」
俺が口籠ると、翔ははあっと溜息をつく。
「まあ、お前は練習なんか面白くないか」
「……」
勧誘で渋々入ったのを翔は知っている。
だから、練習に来ない事に不満があるものの、何も言って来ない。
「あ」
俺の机に頬杖つきながら話す翔は何かを思い出したのか、目をぱっちりと開けた。