ネクロフィリア【加筆執筆中】
多分、自分がこの目で見たからだと思う。
あの興奮は今も忘れられない。



携帯の写メを見ながら、俺は食事を食べる。
まさか、母親も死体を見ながら食べてるだなんて思わないだろう。


出された食事が肉料理だと、奇妙な感覚に襲われてくくっと、思わず笑いそうになった。
笑ったら不審がられるのをわかっているから、ぐっと堪えるけども。


「そんな引きこもってたら腐っちゃうわよ、久しぶりに外でたら?」


そう突然言って来たのは母親。
もう、とっくに見限ったと思ってたから、最初なんのことかわからなかった。



リビングで毎日会話もなく、ただ黙々と昼ご飯を食べるだけ。


母親はその間、家事をしている。
そんな日常だったのに。


洗濯物を干した母親は、洗濯かごを持ったまま俺にそう言った。


ごくんと、喉を動かして口の中のものを飲み込む。
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