ネクロフィリア【加筆執筆中】

「今日はいい天気だし。
学校に行けとは言わないから、さ」

「………」


切ないような、悲しいような。
眉を下げて微笑む母親。


「…わかった」

「そ、夕飯までに戻っておいで」


俺と母親の久しぶりの会話だった。


行くと言ってしまったからには、行かないと。
そう思い、俺は部屋に戻ると私服に着替える。

私服なんてどのぐらいぶりだろう。


ジーンズに、パーカー。
それに目深く、帽子をかぶった。

伸びきってしまった髪の毛。
風呂には入ってるから汚いわけではないけど。



一応、母親に出かけると言って玄関に向かう。
母親は嬉しそうに「行ってらっしゃい」と言っていた。


履き潰している靴に足を入れて、俺は約半年振りに外へ出た。