ネクロフィリア【加筆執筆中】
日差しが眩しい。


引き込もってたら太陽光がこんなにもきつく感じるのか。
部屋はカーテンを閉め切っているから常に薄暗いし。


母親に言われて出てきたはいいものの、どこへ行こう。


別に行きたいとこなんてないし。
……あ、あった。行きたいとこ。


思いついた場所に行く為に、足を一歩前へと踏み出した。


俺が向かった先は、彼女が倒れていた場所。
そこに行かなくなって半年ホド。


まだ学校に行っていた時は毎日通っていたこの道。
学校に行かなくなったのだから、通る事も来る事もなくて当然だ。



俺は携帯を取り出すと、あの写メを見る。
そして彼女が横たわっていた場所にしゃがみ込むと、もう痕跡のないその場所を撫でた。


通行人は不思議そうに俺を眺めるだろう。
だけど、気にせずきっと通り過ぎるはずだ。
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