ネクロフィリア【加筆執筆中】
笑うのなんていつ振りだろうか。
もう、覚えていない。


他愛ない話をしながら俺達は歩く。


あっと言う間に公園に着いた。
そしてベンチに座る。
それから藤井さんはおもむろに話し出した。


「私の家ね、再婚の連れ子ありなの」

「……」


いきなり、藤井さんの家庭の話。
それも、込み入った話で俺は話に耳を傾けるしかなかった。


「その再婚相手が最低で、昼間から酒飲んで、暴力振るうわ、お母さんもその連れ子だけ可愛がってさ。
……私の居場所なくなってたんだよね」


ゴクンと、生唾を飲み込む。
今にも泣きそうな顔で話す藤井さんに、どう言葉をかけたらいいのかわからなかった。


必死で言葉を探すけど、コミュニケーション能力も皆無で、学校にすら行ってない俺には到底思いつかない。

彼女は何も言えない俺を責めたりしなかった。
続けて口を開く。



「そん時ぐらいかな。
飛び降り自殺があったの」

「え?」


藤井さんと目が合う。
目を逸らさないまま、彼女は続けた。
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