ネクロフィリア【加筆執筆中】
さ、出かけようかな。
半分ほど食べた俺は、箸を置くと立ち上がる。

そこにちょうど母親が入ってきた。


「あら、行くの?」

「ああ、うん。行ってくる。ごめん、ご飯残した」

「いいのよ、行ってらっしゃい」

「わかった、行ってきます」

俺は玄関を出ると、いつかも待ち合わせをしたあの公園に向かう。
場所の事言ってなかったけど…多分、ここだろうな。


ベンチまで向かうと、既に藤井さんはそこにいた。
藤井さんの姿を見つけると、俺は小走りで近付く。

そんな俺に気付いた藤井さんも、俺を見て笑顔になった。


「藤井さん、早いね」

「おはよー」

「もう、夕方近いけど」

「あはは、そうだね。行こうか」

「うん」

藤井さんは立ち上がると、並んで歩く。
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