ネクロフィリア【加筆執筆中】
「どれにしよう」

「好きに選びなよ」

「うん、そうする」

「俺はとりあえず飲み物だけ取って戻ってる」

「わかった」

そう言って、まだケーキを前に悩む藤井さんと分かれてドリンクバーでホットコーヒーを入れた。


先に席について、俺は温かいコーヒーを口に含む。
はあ、どうにか落ち着いた。

なんか、周りに女の子だらけでそわそわする。


男の子とか、片手で数えられるぐらいしかいない。
確かに、軽食もあったけど…今はいらないな。


「お待たせ」

ニコニコしながら、藤井さんはお皿いっぱいにケーキを乗せて戻って来た。

「凄いな…」

「おいしそうでしょー！どれから食べよう」

「はは、食べたらまた取ってくればいいじゃん」

「違うんだよ、そうじゃないの。わかってないなー」

「わからないし」

「へへ」

ふにゃけた顔を見せると、藤井さんはケーキを口に頬張った。
俺は苦笑しながらも、それを黙って見つめる。

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