ネクロフィリア【加筆執筆中】
こんな服装出来るのか。
そう思えるほど、大人っぽい。

緩く巻いた髪の毛。
ナチュラルメイク。
シンプルなピアス。
アンサンブルのカットソーと薄手のカーデ。

バッグも、キャメル色したバーキン風の形をしている。
膝丈のスカートに、小奇麗なパンプス。

先日、遊園地に行った彼女とは大違いだ。
見た目年齢にして、10歳は違う感じがする。


……10歳は言い過ぎか。
そう思い、俺は心の中で笑った。


「うーん、大丈夫かな…」

「…やっぱり？」

藤井さんが俺の全身を見た後、首を傾げながらそう言う。
俺もそれにやっぱりか、と頷いた。

「ま、いっか。どうにかなるなる」


そう、安楽的に言って笑う藤井さん。
俺もそれには眉を下げて、苦笑する。


「もしダメでもいくつか居酒屋回ってみたら行けそうじゃない？」

俺がそう言うと、そうだよねえっと彼女は大きな声で笑った。


なんて、明るいのだろうか。
これが後少しで死ぬ人の行動だろうか。

……やっぱり俺には理解出来ない。


隣で笑う彼女をちらっと見て、そう思う。

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