ネクロフィリア【加筆執筆中】
「…私、酔っ払ったらごめん」

「は?」

「なんか、飲みやすいから結構酔いそう」

「……俺、藤井さんの家知らないけど」

「ああ、そうか。じゃあ、頑張らないと」

「はは、別に送ってくからいいよ」

「うん、ありがとう、でも頑張る」

それから藤井さんは食べ物を注文して、お酒もお代わりしていた。
同じ様に俺も、お代わりをして。

酔った所為もあるのか、話は弾んだ。
尽きない話。

あの、話は出ない。

だけど、構わなかった。

もう、お互いわかっていたから。


藤井さんが死ぬ事。
そして、俺が側にいる事。


それは変わらない事なんだから。

きっと、藤井さんの気持ちは変わらない。


一週間後と約束をしてから、もう半分が過ぎた。

でも、“生きたい”なんて言葉。
一度も言わなかった。

それが、答えだ。


俺は俺の望むままに。
彼女は彼女の望むままに。

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