ネクロフィリア【加筆執筆中】
「…今日は何するの?」

昨日どうしたの?その言葉を呑み込みながら俺はそう尋ねる。

藤井さんはああ、なんて言いながら俺の手を取る。


「今日はね、恋人っぽくデートしたいんだ」

「恋人?」

「そう、だからずっと手を繋いでてね」

「………わかった」


そうやって、俺と手を繋ぐと商店街まで歩く。
手から俺に伝わる温もり。


ふうん、なんかこんな感じなんだ。


恋人同士でデートしてるのは…こんな感じなのか。


これが正解か、間違いかなんて俺にはわからない。
多分、彼女にも。


だけど少なくとも、彼女の中では正解なのだろう。
それでいい。

きっと、それで。




「あ、クレープ食べたい」

「太るよ」

「いいよ、太っても」

「はは、そっか」

こないだ食べ放題で散々ケーキ食ったじゃねえかって俺は思うけど、藤井さんにとったら違うみたい。

やはり、女の子にしたら甘い物は別腹なのだ。
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