わき役の私…花咲く
すると、宙を切っていた左手は、生暖かい感触に包まれた。
「…?………っ!!」
チラッと自分の左手を見下ろしてみれば、
朝倉君の右手としっかり恋人繋ぎされた左手が……
つまりは、今私と朝倉君は、テーブルの下で手を繋いでる事になる。
その事実を把握して、朝倉君をチラッと見れば、
嬉しそうに笑っている。
小さな声で「離さないよ」と言われれば、
私は下を向いて真っ赤になりながら、ひたすら会議が終わるのを待つしかなかった。
そんな私を見て、朝倉君が一層嬉しそうにしていた。
凄くドキドキして、身体が熱い。
恥ずかしい…恥ずかしいけど、
私もこの手を離そうとは思わなかった…。
………ずっとずっと…離したくない…