わき役の私…花咲く
そんな醜い自分の感情が嫌だから、
最近では逃げてばかり。
「ちょっと、敦のところ行ってくるね!!」
美砂と朝倉君に言い捨てながら、私は教室を出て走り出す。
こうしていれば、私の感情に気づかれないし、自分で抑える事が出来る。
それに、2人も相談の続きをできるんだ。
不安な気持ちよ静まって…。
敦の教室…朝倉君の教室でもあるんだけど、入り口から覗けば敦が机にドカッと座りながら友達と話していた。
「…敦~」
声を掛ければ、気づいて笑顔で手を振る敦。
「まひる、待ってろ~今お前に貸すやつ出すから!」
ガサガサとカバンを漁る敦に、友達は「ガサツだな~」と笑ってる。