わき役の私…花咲く
空き教室に入る。
入ってスライドのドアを閉めた。
教室と同じ様な机が同じ様に配置された空間で、
朝倉君は教壇前の机に軽く座った。
その近くまで行くが私は立ったまま話す事にした。
要件が済んだら直ぐに教室を出れるように……
涙を見られないように……
「それで、どうしたの?
…悪い話なら聞かないよ?」
朝倉君が、悲しそうな顔で、いつもよりトーンを落としたような声で言う。
ハッとして、首を横に振った。
「朝倉君にとっては悪い話では無いと思う……」
私は自分の足元を見てから、朝倉君に目線を合わせた。
「あのさ…朝倉君が最近悩んでるの知ってる……それって、私が原因だよね?」