わき役の私…花咲く








「ああ……まあ、そうだな…」



気まずそうに返す朝倉君に、
「やっぱり」
という確信が生まれる。



「ごめんね、色々悩ませちゃって……
私は大丈夫だから、朝倉君私を気にしなくて良いよ?」



唇が震える。
もうちょっとだから、涙よまだ出ないで。





「少しの間だったけど、朝倉君と付き合えて良かった。別れても…友達としてよろしくね?」



朝倉君は、いつも不機嫌にしてばかりの私と別れたかったんだ。
でも、私に何て言ったら良いのか悩んで、美砂に相談していたのだろう。




言いたい事を言えたが、涙腺がもう限界。


朝倉君が数秒立ってから「はっ!?」と声を出した気がしたが、
私はくるっとドアの方へ向かった。




 

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