わき役の私…花咲く
「まひるの中ではいつも深町が最優先だね…」
不機嫌そうな声で呟いた朝倉君。
「そっそうかな?」
「そうだよ…
お昼だって中々一緒に食べないし、
帰りだって深町と帰る時のが多いし、
未だに深町目当ての男に協力してるし…」
話しながら段々に険しい顔つきになる朝倉君に、私は挙動不審に開いていたケータイを閉まい込んだ。
「………まひるの頭の中、俺いっぱいになればいいのに……」
そんな風に、妬くような発言をされて、私は自分の体中が熱くなり、汗をかくのを感じた。
朝倉君の何気ない一言で、私は頭の中が彼でいっぱいになるんだ。
彼は、いつになったらそれに気づくだろうか……。