儚き願い
しばらく沈黙が続いた後で、僕は
「じゃあ、僕が君のお母さんの病気の看病と
君の相手をしてあげる。」
と、女の子に言った。
女の子はさっきまで曇っていた表情が
まるで嘘の様に、
太陽の様な眩しい笑顔を浮かべた。
「本当??」
女の子は僕に言った。
「うん。本当だよ!僕の名前はね・・・」
僕が名前を女の子に教えようとした時。
‘ガサガサ’と茂みをかき分ける音と共に
別の獣たちが現れてしまった。
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