儚き願い





「蓮華様。」
僕は小さく言った。





「どうしたの??
どっか痛いの??」
蓮華は僕に尋ねる。





「何故僕が痛いんじゃないかと
蓮華様は思うんですか?」
僕は訪ねる。





「だって、柘榴泣いてるから。」
蓮華のその言葉に僕は驚いた。





どうして自分が泣いているのかも
分からずに。



ただ、涙が僕の頬を伝う

その涙を拭う様に、
蓮華はすっと手で涙を拾って言った。





「契約ってどんなの??」
と。





僕は、蓮華が何を考えているのか
全く理解できなかった。



「僕らは契約者のみの言うことを聞きます。
そして、契約者が危険なときには
命令が下らずとも戦います。」
僕は言った。



一番大切な事を抜かして・・・











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