儚き願い




「蓮華。
僕は捨てられることも、
傷つくことも
全く恐れたりはしない。」
僕は蓮華に言った。





「じゃああたしが死んだら?」
君は表情を変えることはせずに
口元だけを笑わせて言った。





僕は衝撃を隠せない表情で蓮華をみた。





「何を考えてるんだ!?
よせ!変なこと考えるな!?」
僕は蓮華に言った。





蓮華の目は
だんだんと虚ろになっていく。





「なんだやっぱり怖いの?」





そんな会話をしている時
村の方から悲鳴が響いてきた。









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