儚き願い
風神、雷神と呼ばれると現れた
2匹の獣。
どっちがどっちなのかは分からなかった。
僕達は何も言わずに立っていた。
すると、風神雷神の片方の小柄な方が言った。
「私が風神です。」
彼の髪は綺麗なシルバー色で
その髪は背中まで伸びていた。
「じゃあこっちのやたらでかいのは・・・」
そう言って牙炎はもう一匹の獣を見上げた。
見た目だけでそいつの身長は
軽く2メートルはあると思われる。
「そう。お察しの通り、俺様は雷神。」
雷神は答える。
「何のつもりだ??
獣だけで戦争でも始めようと言うのか??」
牙炎の口元が小さく笑う。
「戦争?」
と、紅赤はフッと笑った。
「何が可笑しい?」
牙炎は怒っていた。
「戦争なんかじゃない。
違反してる人を殺っちゃおう
って言ってるんだよ」
紅赤はそう言って表情を変えた。
「まずはそこの君。
君は風神に任せるよ。」
そう言って、紅赤は守楠を指さした。
「そして、君。
さっきから煩いんだよね。
雷神殺しちゃって。」
そう言って、今度は牙炎を指さした。
「人間さんは殺しちゃいけない事に
なってるから僕は君を殺すね。」
そう言って、紅赤は僕を指さした。
「ふざけやがって!!
かかってこい!ぶっ殺してやる!!」
牙炎はやる気満々にそう言った。
こうして僕達は戦闘しなければ
いけなくなったのだった。
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