儚き願い
「何処を見て攻撃しているんだ?
俺はここにいるんだぞ??」
俺は奴の後ろに立って言った。
「な、何という奴だ!?
俺の攻撃を喰らって
尚かつそのスピードを維持できるなんて!!」
雷神の声が俺の耳に入る前に
俺は2度目のだるま落としを決めていた。
「ぐはぁ!!」
雷神の叫び声が一面に響いた。
殺してはいなかった。
ちゃんと最後の最後で
俺は手加減をした。
「何故、殺さない?」
雷神は虚ろな目で俺に言った。
「生憎、基本的に俺は殺生などしないからだ。」
俺は答え、雷神に薬を与えた。
「ましてや、俺のだるま落としを
二度喰らって生きているのは
お前ぐらいじゃないか??」
俺は雷神にそう言って微笑んだ。
そして、俺と雷神との戦いは
終止符を打ったのだった。
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