儚き願い





風神の攻撃は、
あたりに土煙を舞わした。





「終わったね。」
そう言った風神に私は





「まだ、何にも終わってない。
続行しよう。」
と、口元に笑みを浮かべて言った。





「な、何だって!?
何故私の攻撃を受けて立っていられる!?」
振り返った風神の目に
驚きの表情(いろ)が出た。





「あんたも、人の事ばかり言ってられないはずだよ。」
私が言うと、
風神がゴホッと血を吐いた。





「何だって!?
何をしたんだ!?」
風神は問いかけてきた。





「何をしたかって?
鳥突きと言う技を使っただけだよ。」
私は答えた。





「鳥突き?」
風神は疑問が晴れていないらしい
私に問いかけてきた。





そう。
知る訳のない
私の作り出したスピード型の必殺技。








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