儚き願い
「牙炎だるま落としのように
力のある攻撃を一発ずつ打ち込むのでは
私の体力が持ちそうにないから
力のあまりない攻撃を
何十発、何百発と連続して打ち込む技。
鳥が獲物をついばむ姿を見てあみ出した技。」
私は風神に言った。
「そうか。
じゃあ次の攻撃で君を仕留めなきゃ。」
風神は血と一緒に
その言葉を吐き出した。
(出来る分けない。
あなたにそんな余力など残っていない。
次の攻撃が来たとしても、
もう一度鳥突きを喰らうだけ)
私は思った。
その姿が誰かに似ていた。
「主様・・・。」
私は小さく言った。
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