儚き願い
防御態勢から
一気に攻撃態勢に出た僕に
紅赤は驚いていた。
「なんだ、すぐ終わっちゃうのかと思ってた。
けど・・・
なかなか楽しめそうだ。」
紅赤は口元を笑わせ
そう言った。
「戦う理由が見つかった。
もう後戻りなどしない。」
僕は紅赤に言った。
「ふーん。
まぁ、何だかわからないけど、
戦う気になったんだ?」
紅赤は言う。
が、僕は紅赤の声が
僕の耳に入るより早く
紅赤の懐に飛び込み
切り裂いた。
そして、僕は紅赤を切り裂いた後に
「うん。
戦う気が出た。
この先に
僕たちの求む・・・
進むべき場所があるから。」
と、答えた。
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