儚き願い
紅赤の血が辺りに飛び散る。
「何を・・・した?」
紅赤は苦しそうに言った。
「僕は何もしてない。
“ただの攻撃”
をしただけだよ。
技なんか使ってない・・・」
僕は紅赤に言った。
紅赤から余裕の表情が消えていくのが
僕にははっきりわかった。
「僕はもう、誰も殺したくないんだ。
あの日、僕はとても自分を悔いたから・・・」
僕は紅赤に言った。
「じゃあ、俺も本領発揮しますか。」
そう言うと、
紅赤はもの凄い唸り声をあげて
その姿を豹変させた。
僕の目に映った
紅赤の姿は・・・
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