儚き願い





僕は君の声で目覚めた。
僕の目には
倒れてむせ返している
紅赤の姿が映った。





「柘榴。
終わったんだよ
もう戦わなくていいんだよ。」
足下には背中に傷を負った
蓮華の姿があった。





僕は長かった暗闇から抜けて
君という光を見たんだ。




「蓮華・・・
ごめん。」
僕は蓮華を抱きしめて言った。





「大丈夫・・・だよ・・・」
弱々しく蓮華は言った。





そして、蓮華は僕の腕の中で気を失った。









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