儚き願い
蓮華はそれから2日後に目覚めた。
蓮華は僕たちに
空腹と喉の渇きを訴えた。
僕は急いで食べ物と飲み物を
蓮華に渡した。
「柘榴ありがとう。
私ね・・・全部思い出したよ。
守楠や繕桜さん達の事も・・・」
そう言って蓮華は俯いた。
その頬には光輝く
綺麗な涙が伝っていた。
「柘榴の気持ち知らないで・・・
一方的に・・・私の感情押しつけて・・・
ごめんね柘榴・・・。」
涙を拭いながら
鼻をすする君を見ていて
僕は苦しくなった。
「大丈夫だよ。
君に・・・
蓮華に会ったことを
僕は悔いたりしてないから。」
と、返した。
すると、周りにいた風神、守楠、牙炎は部屋の外に出ていった。
君は僕に言った。
『人間であっても、
そうでなくても。
私はあなたが好きです。』
と。
僕はその言葉を聞いて
何か
が僕の中から溢れてくるのがわかった。
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