儚き願い
元々、僕と君とは
寿命も
住む世界も
異なっていた。
何故、あの日。
あの時、僕と君はあの場所で出会ったのだろう?
君と一緒に過ごした刹那は僕にとって
掛け替えのないものへ
と、その姿を変えていた。
君に突き放されたとき僕は
死んでしまいそうだった。
寂しかった。
再び君をこの眼にした時、
どんなものを失っても君と一緒に居たい。
と僕は思った。
どんなに傷ついても良いと思っていた。
けど、君はそんなこと全然望んでいなかった。
君は僕が幸せである事を一番に願った。
僕は君の死を知った日・・・
あの日再び思った。
再び強く願った。
“ねぇ、神様僕を人間にして”
と。
僕は暴走した。
自我を失って・・・
自分が死ぬまで暴走し続けた。
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