時の中で





お風呂を借りてスッキリしたあたしは
ちゃっかり髪の毛も乾かして
蓮紅のいる部屋に向かった


ベッドで煙草を吸っていた蓮紅は
火を消して自分の隣を
叩きながら「来い」と言った
お説教をうける覚悟で
あたしは隣に座る

──チュッ

軽い音をだして触れる唇
そのままあたしはベッドに押し倒された


「顔赤っ(笑)まだ酔ってんのか(笑)」

『しょうがないじゃんっ』


初めての展開だったあたしは
まっすぐ蓮紅の顔を見れなかった

何回も何回も
角度を変えて落ちてくる唇
そのまま舌がはいってくる






それからあたしは
初めて蓮紅と繋がった



あのときも蓮紅の香りが
あたしを安心させてくれていた
今でもあの香りがすると姿を探す
君はずるい

でも…大好きだよ?




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