時の中で



「あっ、あの!私、蓮紅くんが好きですっっ」



可愛らしい告白の言葉
ほんのり赤い顔
童顔は本当に可愛くて
背も小さく女の子ってかんじの子



「わりい、俺女いるからさ」


そう言って来た道を戻る蓮紅
あたしはばれないように走って逃げた


断る蓮紅の言葉を聞いても
なぜか安心できなかった

“俺の女”って誰のこと?
あたしのこと?
それともあの女の人?

モヤモヤは大きくなるばかり



正門でひとり考えてたら蓮紅が来た
あたしの方に来ると
いきなり腕を掴み歩き出す

握られてる腕が熱い
振り払おうとするけど
なぜか全力をだせない

あぁ、こんなにも蓮紅を好きになってたんだ

一緒にいれてうれしい反面
これから起こることに不安もおぼえた




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