通学電車物語



しかしこの場所はなんだっていうんだ


彼女が居眠りしてしまうのも無理はないかもしれない



ポカポカ陽気に照らされて、殺人的に居心地がいい



それに隣に彼女がいると思うだけで、心は満たされて夢見心地だ



直ぐに彼女を起こしたい気持ちと、この心地良さをもう少し味わっていたい気持ちが交錯する



もう少し


せめてあと少しだけこのまま…




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