通学電車物語
そうこうしている間に電車は俺の降りる駅に到着
先に降りようとしたダチが不思議そうな顔で俺を振り返る
「あれ?司、降りね~の?」
「おう!わりぃ!ちょい隣町に行く用事を思い出してな!」
「はぁ~?」
更にいぶかしがって何か言いたげなダチを、電車から蹴り飛ばしてミッション完了!
心の友よ!
お前の言いたいことはだいたいわかっておる!
ここから先はド田舎もいいところで、親戚でもいない限り足を踏み入れることなんてまずないような場所
実際に、殆どの人はこの駅で降りてしまう
でもな!
でもこの俺が1年も片思いしていたなんて言えるワケもねー
俺はこう見えても学校ではモテる司くんで通っているんだ!
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