通学電車物語



俺に気づいたオッサンは驚いたように目を見開いて、それからまた平静を装うように汗を拭っている



このやろう…



彼女は相変わらず、幸せそうに眠っていた



この幸せそうな寝顔を俺が守ってやらなければ!



そう思った俺は、少し前屈みになりながらオッサンの顔を覗き込んで睨み付けた



言葉にするなら



てめぇ~!
俺の女に手ぇ出してんじゃねぇ~ぞぉ~!



的な睨み



俺の女!
はは!
いい響きだな、おい




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