【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「社長がそうだとしても、わたしにはあまりそうは見えませんが??」
「えっ、ウソッ」
「ウソではありません。それと会社でわたしのことを美優紀と呼ぶのは、少し控えてください。というか、むしろやめてください」
「なんで??ダメなの??」
「もちろんダメではありませんよ??わたしたちは戸籍上、夫婦ですから。しかしそれはプライベートなことであり、仕事のこととは関係ありませんよ、社長。……しかし怪しまれるのはイヤなので、できれば今後は控えてください」
「うーん、わかった。気を付けるよ、今後は」
「……社長のことはあまり信用できないんですが」
「大丈夫大丈夫。俺だって仕事とプライベートくらい区別は付けられるから」
「ほんとですか??怪しいですね、なんだか」
「とりあえず二人の時は、美優紀でいいの??」
「家の中でなら、いいですよ。でも会社では絶対にやめてくださいね。二人の時でもダメですから」
「えっ、なんでダメなんだよ??」
「そのくらい考えればわかることですよ。会社の中は警備がしっかりしているんです。いつ誰と、どこで会うかわからないんですから。そこはしっかりしていただかないと困ります」