【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


そう、それがわたしの秘書としての役目。

「……そうか??」

「はい。ですから社長は、なにも気にしなくて大丈夫ですよ」

「……ああ」

「ありがとうございます、社長。社長が朝ごはんを作ってくれたので、すごく助かりました」

「そ、そうか??」

「はい」

社長は照れてるのか、少し頬が赤くなっていた。
……社長ったら、顔が赤くなってるわね。

「なぁ美優紀」

「なんでしょう??」

「おはようのキス、してくれよ」

「……はい??」

「だから、おはようのキスだよ」

「……なにを言っているのですか??」

「な、いいだろ???今日のお礼だと思って」

「訳のわからないことを言わないでくださいよ、社長。何なんですか??突然」

「だって俺たちってもう、結婚してから1ヶ月くらい経つだろ??」

「まあ確かにそうですね。 それがなにか??」

「なにか??って……。もう結婚して1ヶ月経ってるなら、もうキスくらいあってもいいと思わないか??」

 そんなこと言われても……。

「思いません。キスは好きな人とするものですから。 好きでもない人とするなんてイヤです」
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