【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
言うことがハッキリしすぎだ。
俺に対してすごく厳しいよね、口調が。
なんでなんだ??
ていうかそもそも、俺を男として見ていないって……。
なんでだ……??俺だって一応男なんだけど??
俺の秘書として、妻としてずっと一緒にいるのに……。男として見てないって、あり得ないだろう。
俺のことなんだと思ってるんだよ。確かに俺は、社長だ。
でも美優紀の旦那でもあるわけだから、やっぱり俺のこともう少し"男"として見てほしいよな。
これからずっと、生活を共にしていくわけだからさ。
「……はぁ」
なんだか美優紀のこと、よくわからなくなってきたな。
なんで美由紀は俺なんかと、一緒にいるんだろうか……。
俺が美優紀と結婚したいって言ったから、結婚したって言ってたけどさ。
あとは親父が俺の幸せを願ってるから、とも言ってたな。
だけどそんな理由で結婚したとしても、もう少し俺のこと見てくれてるのかと思ってたよ、俺。
……んー、美優紀はなにを考えるんだろうか。
「……社長、なにをしているのですか??」
「みっ美優紀……!!」
「早く顔を洗って着替えてください。今日は取引先の人と会う約束をしているのですから」