【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「わ、わかってるよ」
「あと20分後にはここを出ますので、それまでにお願いします」
「わかった」
美優紀に促され、なんとか20分で支度を終えた俺は、急いで車に乗り込んだ。
「社長、今日はスケジュールが立て込んでいるので、時間厳守でお願いします」
「わかった」
その後は美優紀の言う通り、スケジュールが立て込んでいたせいか、時間が過ぎるのが早かったような気がした。
気が付けば時間は18時半を過ぎていて、もう18時半なのかと驚く。
「ほんとに忙しかったな、今日は」
「そうですね。なんだかんだ、移動ばかりでしたからね」
あんなにたくさん仕事をこなしてきたというのに、顔色一つ変えない美優紀を見ると、つくづくすごいと思う。
俺より忙しかったハズなのに、疲れた顔を全く見せない美優紀。
俺は美優紀のそこがすごいと思う。
決して誰にも真似できないな、きっと。
「明日も忙しいんだろ??」
「そうですね。ただ、今日ほどではないと思います」
「そうか??ならいいんだけどな」
「今日は忙しすぎたせいか、時間が過ぎるのがあっという間でしたからね。 お疲れでしょう、社長」
「まぁな。でも美優紀のが疲れたんじゃないか??」