【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
美由紀の料理はとにかく美味いからな。
「そうですか??そう言っていただけると、嬉しいです」
「じゃあ早く帰って飯にしよう。腹が減った」
「わかりました。では、早く帰りましょう」
「ああ」
家に帰った俺は、部屋に戻った。
ベットに寝転ぶと、なんだか心地がいい。
「……社長、か」
俺が今社長でいる理由って、なんだ??
親父に認められたいから??
会社の未来を背負ってるからか??
それとも、俺が社長になりたかったからか??
最近そのことをたまに考えるが、なにが正解でなにが不正解なのか、俺にはよくわからない。
むしろ正解があるのかも、わからない。
だけど俺が社長がいる理由は、ただ1つ。会社の未来を守りたいからだ。
俺が今まで築き上げてきたこの会社が、俺はきっと好きなんだな。
だから社長でいられるんだと思う。
「……なぁ美優紀」
夕飯のハンバーグを食べながら、美優紀に視線を向ける。
「はい。なんでしょう??」
「俺って、ちゃんと社長として働けてるか??」
「え??」
「たまに思うんだ。俺が社長じゃなければ、もっと今の会社は変われてたのかなって」
「そんなことはありませんよ。社長はとても立派ですよ。会社のことをきちんと考えていますから」