【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】

「そんな……。本気か??」

「本気です。いいですか、社長??社長にはもっと社長という自覚を持っていただかないと困ります。社長はこの会社の、社員全員の未来を背負っているんですから」

「わかってるよ。これでもちゃんと自覚持ってるつもりだよ??一応」

「……ならいいのですが」

信じられないから言っているというのに……。本当に、待ったこの人は。

「美優紀はもうずっと俺のそばにいるんだから、俺の苦労ちゃんとわかるだろ??」

「はい。わたしは社長をずっと見てますから。確かにに前に比べたらすごく成長したと思います。……ですが社長なら、まだまだ上を目指せるハズですよ??」

社長の仕事に対する努力はこんなものではないはずだわ。

「もっと上??」

「はい。社長の力はまだ充分に出しきれていません。ですが社長は、まだ遥か上を目指せるハズです。……会長を越えるのが、社長の目標じゃないですか」

「……美優紀」

「わたしは社長の目標を応援しています。会長を越えたいという社長の目標を、社長ならきっと果たせると思っています。……ですからお遊び気分は抜けて、仕事に打ち込んでください。そしてそれを支えるのが、わたしの秘書としての、妻としての役目です」

「……美優紀は、これからもずっと俺のそばにいてくれるか??」

社長はちょっと寂しそうな目でわたしを見つめていた。