【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】


「まぁ俺は、バレたらバレたで構わないけど」

「なにを言っているんですか、社長。そんなのは絶対にダメです」

「なんで??俺は別に言っても構わないよ」

「社長がよくても、わたしがイヤなんです。社長と結婚してることがバレたら、わたしは社長に恥じることになりますから」

「なんで??別に恥じないから大丈夫だ。特に問題はない」

「大ありです。 いいですか、社長??わたしたちの結婚は周りには極秘なんですよ??もしバレたりなんかしたら、わたしだけでなく社長までウソつきだと思われますよ。それでもいいんですか??」

わたしはウソつきには絶対になりたくないわ。そんなのイヤ……‼

「……ウソつきだけはやだな」

「そうですよね??ならバレないようにうまく振る舞っていただかないと困りますよ。仮にもわたしは、表上は社長の秘書なんですから。妻としてのわたしは、社長にしか見せられないんですよ??」

「なんか今の言い方、美優紀が俺のこと好きみたいな言い方だよね」

社長はちょっと怪しげにそう言った。

「はい??なんですか、突然」

「妻としてのわたしは、社長にしか見せられないんですよ??ってとこがさ、やけに俺に好意を持ってるって言い方に聞こえたんだけど??」

な、なんでそうなるのよ……‼

「違いますよ。勘違いしないでください。前にも言いましたが……」
< 126 / 290 >

この作品をシェア

pagetop