【完結】ヒミツの極秘結婚【社長×秘書】
「……社長、今日はエイプリルフールではありませんよ??」
って……。なんでそうなる??
「だからウソじゃないって。仕方ないじゃん??本当のことだし」
「……社長は一体いつから、わたしをそんな風に見てたんですか??」
「わからない。でも結婚して毎日一緒にいるようになってからってのは確か。いつからからはわからないけど、ほんとに気付いたらだった」
「……こんなこと言うのも変ですけど。社長とわたしの間には、愛なんて存在しないと思ってました。 絶対お互いを好きになることはないと、そう思ってました」
「うん。それは俺もかな??」
俺も最初はそうだったから、今の美優紀と同じ気持ち。
「で、ですが今……社長の中にわたしへの愛が芽生えてしまったんですね??」
「まぁそうなるね。美優紀に対する気持ちは、今まで誰にも感じたことがない気持ちだから。だからきっとこれが、美優紀を好きだって気持ちなんだと思う。……これが誰かを心から愛することなんだって思うよ、俺」
美優紀とだからこそ、知ることの出来た気持ち。
「……とりあえず社長の気持ちはわかりました。ですがすぐには、答えが出せません」
「わかってるよ。だからゆっくり考えていい。それでもし美優紀が俺のこと好きだって気付いた時に、俺がまた告白する」
「……ですがわたしの気持ちは」
「わかってる。でも変わるかもしれないだろ??」